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澤口教授のHQ理論

統括的な知能 gF(IQg)

gF(IQg)』とは、イギリスの心理学者であるチャールズ・エドワード・スピアマン(Charles Edward Spearman:1863年〜1945年)の『知的活動に共通に働く一般因子(g因子)が存在する』という考えに基づいた、統括的知能のことです。
IQgは、言語的能力や空間的能力を含め、あらゆる知的作業に共通する一般的な知能であり、最高次かつ最重要な知能といえます。

gF(IQg)と社会生活の相関関係

IQg』は「学力達成度」、「職務遂行能力」、「仕事のキャリア」等との正の相関が高く、逆に「学校における落第」や 「貧困」と負の相関があることが米国などでの研究で報告されています。

IQgと社会的リスクの関係

gF(IQg)とワーキングメモリ

下右図の2つは、実際のgF(IQg)のテストで、各4つ構成されるグループから異なる一つを選択する問題です。 下左図は各テスト(A:Spacial、B:Verbal)における、脳の活性部位を示しています。

活性部位IQgテスト

ワーキングメモリgF(IQg)のテストを行っているとき、このように脳の前の方(前頭連合野、主に46野) の活動が上昇します。この脳領域は、ワーキングメモリという認知機能を担う部分です。ワーキングメモリとは、 必要な情報を「一時的に保持」し「操作する」機能で、計算・判断・推論・思考など様々な高次認知活動の基礎となるものです。 よって、gF(IQg)を伸ばす主軸はワーキングメモリを鍛えることと考えられます。

つまりワーキングメモリはHQの最も重要な基本機能といえます

ワーキングメモリの具体的な役割

ワーキングメモリ(Working Memory)は、次のような働きを持っています。
ワーキングメモリを鍛える大切さについては、久保田競教授の「バカはなおせる」もご一読ください。タイトルはちょっと大げさですが、中身は満足いただけると思います。

  • 入力選択 〜多種多様な情報の中から、認知活動に必要な情報を選択する。
  • プランニング 〜行動を計画する
  • 短期記憶(狭義のワーキングメモリ) 〜一時的に必要な情報を貯蔵する。
  • 行動選択(反応実行・反応抑制) 〜計画に沿って行動を制御する
  • 妨害排除 〜必要で無い情報を無視する
  • 情報操作・モニタリング 〜他の情報と組み合わせたり、制御した結果を評価する

「ある目的地まで行く」という日常の行動で考えると・・・

  • 入力選択…地図上で目的の場所・建物を探す。
  • プランニング…目的地までの道順を決める。
  • 短期記憶…道順・目印となるもの等を憶えておく。
  • 行動選択(反応実行・抑制)…信号が青なら進む、赤なら止まる。
  • 妨害物排除…道の途中で似たような地名・建物に遭遇。
  • 情報操作・モニタリング…道順を正しく進んでいるかどうか記憶した道順と照らし合わせる。

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