1.睡眠のメカニズムを知る

より良いアイデアを出すために、より良いパフォーマンスを発揮するために、より早く目標達成に到達するために、より高い評価を得るために頑張り続けて日々自己ベストを更新することで成長実感が得られるという一面もあるでしょう。

自らが成長し続けられることは多くの方が望んでいることでしょう。そして自らの成長をサポートするサービスも数多く存在しています。一方で、スマートフォンに無数にあるコンテンツが、日々のストレスを開放するには余りあるほど提供してくれます。

「あと5分だけ・・・」「ここまで読んだら休もう」とコンテンツに夢中になっているうちに私たちが個人のパフォーマンスを高める上で最も大切な「睡眠」が知らず知らずのうちに削られているという方が多いようです。日々頑張るという気持ちや行動はとても素晴らしい姿勢で、何か新しいことを取り入れ続けることも大切なことですが、一方で大切なことを削っているのであればもったいないのではないでしょうか。

脳科学の研究等により睡眠のメカニズムが解明されており、科学的な視点を取り入れている一部の企業や教育現場では「仮眠」を積極的に取ることが就業時間や学習時間の中で設計されています。

仕事柄、やむを得ない方もいらっしゃるかもしれませんが、「神経科学」の観点からは、朝日をしっかりと浴びることがよい睡眠を促すということが分かっています。

「モチベーション」に影響を与える可能性が高い「セロトニン」という脳内の神経伝達物質があります。この「セロトニン」は朝の太陽を浴び、一定の光量を超えると脳内に作られます。これは、朝に太陽の光を受けて合成を開始し、最大値に達した後は、夜に向けて低下していきます。

これが低下していくプロセスで「メラトニン」という神経伝達物質が増え、睡眠を誘導する素となります。

2.メンタルヘルスをモニタリングする

自身のパフォーマンスを高めるうえで、日ごろから心の声に耳を傾け自らをモニタリングする習慣を身につけていくこともお勧めします。厚生労働省が無料で公開しているストレスチェックなどを活用することで自分自身の状況を客観的にモニタリングして冷静に振り返ることができます。

自らをモニタリングすることで自身のストレス等と客観的に向き合うことができます。それが適度なのか過度なのかを知ることができれば、自身のパフォーマンスが安定するきっかけとなるでしょう。

3.個人のパフォーマンスを高めるためにできること

今回ご紹介しているものはほんの一例にすぎませんが、自己実現へと向かう道において、「あれもしなければ」「これもしなければ」と新たなことを付け加えていくと時間がいくらあっても足りません。

有限な時間を実りあるものにするために、まずは自身の環境を整えることがパフォーマンスを高める第一歩となるでしょう。

参照:
『BRAIN DRIVEN』(青砥瑞人 著 ディスカバー・トゥエンティワン)
厚生労働省ストレスチェック